企業法務の取り扱い範囲
当事務所では福井県内の様々な企業様や経営者様から,企業法務についての御相談を承ることもあります。こちらではそもそも企業法務とはどのようなものか,ということについて御紹介します。
○戦略法務
戦略法務とは,企業様を発展させるために戦略的に法律を活用する企業法務のことを言います。
例えば,福井県やその他北陸地方は昔から伝統工芸が盛んだったこともあり,製造業を営む企業様が多いです。そうした企業様がものづくりの技術を活かして画期的な企画・開発をした場合,それを企業様の利益として還元するために特許権や商標権を取得する必要があります。
他にも企業買収やM&Aにおいて戦略法務の仕事が必要になることもあります。
○予防法務
予防法務とは企業様が抱える紛争や裁判に発展するリスクを,法律を使って未然防止する企業法務のことです。例えば,サービス残業をした際の残業代について,労使間で紛争になった事例も少なくありません。
しかし,こうした事例は事前に残業に関する就業規則や労働協約を定め,適切に運用することで紛争・裁判に至るのを防ぐことができるものでもあります。
○臨床法務
不当解雇や給料の減額について労働事件が起こると,裁判費用といった実質的なダメージだけでなく労使間の関係悪化や企業ブランドの低下といった二次的リスクも考えられます。臨床法務とは,「治療法務」・「裁判法務」とも呼ばれ,裁判に発展してしまった法的紛争を迅速に解決するための企業法務です。
特に最近は企業様のコンプライアンスに対する視線が厳しくなっているということもあり,弁護士に御相談いただく件数も増えています。企業法務は,法律を通して企業様に関わる方すべてがWin-Winになるツールです。
当事務所でも労働問題や民事再生手続について福井県内の企業様や福井にお住まいの方から御相談を承っていますので,ぜひお問い合わせください。