交通事故のTBS

テレビのTBS。「ROOKIES」面白かったですね。

 皆さんは,「ROOKIES」(二子玉川学園高校へ赴任してきた新人教師・川藤幸一が,不良達の溜まり場と化していた活動停止中の野球部顧問となって,野球部の再建に乗り出し,不良部員達が,やがて夢の甲子園を目指す物語。)や「仁」(「現代の医師が,もし幕末にタイムスリップしたらどうなるか?」を描いたもの)をご覧になりましたか。面白かったですね。どちらの番組も,制作したのはTBSですよね。TBS,頑張っていますね。
 ところで,交通事故の被害者救済のためには,このTBSが必要です。交通事故におけるTBSって,何だと思いますか。

 

Tは治療です。治療による身体の回復です。

 適切な治療を受けるのが,被害回復の第一歩であることは当然ですね。いい病院選びが必要であることは説明するまでもありません。

 

Bは賠償です。賠償による経済的安定です。

 交通事故の被害者及びその家族が経済的に安定した生活を送るために,適切な賠償を受ける必要があるのは当然ですね。ところが,一般的に,保険会社が提示してくる賠償金額は,驚く程安い金額です。
 交通事故の損害賠償基準には3つあります。自賠責保険基準と任意保険基準と裁判基準の3つです。保険会社は,示談にあたって,通常は,任意保険基準に従って賠償金額の提示をしてきます。ところが,任意保険基準と裁判基準とでは,通常のケースで,倍ほど違います。過失相殺でもめている事案や後遺障害等級認定に争いがある事案などの場合には,5倍から10倍近くに賠償金額が跳ね上がるケースも珍しくはありません。
 保険会社が提示する示談金額と裁判所が認める賠償金額とで倍近く違うということは大きな問題です。裁判をしない限り,被害者は,救済されないというのはひどすぎませんか。でも,そうした現実がある以上,被害者の経済的安定のために,裁判をせざるを得ないのです。

 

Sは精神的安定です。

 適切な治療を受けて,適切な賠償金を受け取っても,交通事故のトラウマ(心的外傷)からなかなか抜け出せない人も多いものです。後遺障害に悩み,生きる喜びを見いだせなくなってしまい,殻に閉じこもってしまった人,息子を亡くして,毎日涙を流し続ける母親,夫を亡くして茫然自失の妻等,交通事故によるトラウマ(心的外傷)に苦しんで,なかなかそこから抜け出せない人を数多く見てきています。その経験から,交通事故被害者救済のためには,カウンセリングに秀でた臨床心理士や精神科医等の協力が不可欠であると痛感しています。
 上のように,交通事故被害者は,T(治療による身体的回復)B(賠償による経済的安定)S(精神的安定)の3つがきちんと満たされて,初めて救済されたといえるのです。